誰なの・・・?

2006年8月26日
3人組の女子大生があるコテージにやってきました。
名前はU子、Y美、S子。
そのコテージは山奥にあり、車で行かないとかなり大変なところでした。
夕方、Y美とS子は夕飯の買い出しに行くことにしました。
U子はというと、彼氏がたまたまこっちの方へ来るので、落ち合う約束をしており、1人残ることにしたのです。

2人が車で出かけて10分もしないうちに、ものすごい勢いでドアを叩く音がしたので、U子はおそるおそるドアを開けてみました。
すると、Y美とS子が真っ青になって立っているではありませんか。

「・・・どうしたの・・?」
怪訝そうに2人の顔をのぞき込むと、Y美が、
「U子・・落ち着いて聞いて・・・
 今ふもとで、D介くんが・・事故にあってて・・・
 私達見たけど・・・もう・・・ダメだった・・・・。」
D介とはU子の彼氏でした。

U子は信じられない様子でただ震えているだけです。
「とにかく、中入って・・・休もう・・連絡あるかもしれないし・・・。」
S子がU子をたしなめながら奥の部屋へ連れていきました。

1時間後、ちょうどD介と約束した時間になったそのとき、

ドンドンドンドン!!!
「U子!!おれだ!D介だ!!いるのか?返事しろ!!!」

まぎれもなくその声はD介でした。
U子はすぐさまドアを開けようとしましたが、2人に止められました。

「なんで止めるの?!D介生きてたんだよ!」
「ちがうよ!!あれは、絶対生きてなかった!!ヤバイよU子!」
「そうだよ!絶対開けちゃヤバイよ!私達この目で見たんだもん!!」

でも、ドアを叩く音はどんどん激しくなりD介の声もやみません。

「どーしよー!?恐いよー!!」
「とにかくU子はクローゼットの中に隠れてて!」

Y美に押し込められて中で震えていると、
D介の声で、

「U子、今・・・ふもとで・・Y美とS子の車が・・・事故ってて・・!!
 2人とも・・病院で死んだって!!オイ!U子聞いてるのか?!」

「・・・・・・・・・え?」

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