ト・モ・ダ・チ

2006年8月20日
それは、数年前の出来事です。
高校を卒業して初めての夏、免許を取って間もない友人が体験したエピソードです。
ある日Aは、中学からの親友のB・Cの三人で心霊スポットにドライブに行こうと計画しました。もともと霊感の強いCはあまり気分が乗らなかったのですが、浪人中の身で毎日が勉強ばかりの日々を過ごしていたので、いやいやではあるのだが一緒に行くことになりました。

目的地はK県にある工事現場。その場所にはこんな話がありました。

−その工事現場では新しく大きなビルを建てる計画があり、大々的に建設工事が始まりました。大型の重機が何台も入り問題無く工事が進むかのように思われました。ところがある日事故が発生し(どんな事故かは忘れました)作業員がなくなってしまったのです。が、作業は中断せず、簡単な供養を行っただけで工事は続けられました。しばらくすると再び事故が発生し作業員が犠牲になりました。また供養をし作業を再開、そしてまた事故が、、、。度重なる事故に事業主も困り、慰霊のために盛大な供養を行いましたが、やはり事故は起きてしまうのでした。事業主も今回の事業を諦め、元の土地に戻そうと解体作業をするのですが、やはり事故が、、、。

いつしか工事現場は放置され、雨曝しの薄気味悪い場所だけが残ったのです。

そんな場所に三人は向かいました。

普段から不思議な体験をしているCは、たいていのことには驚かないのですが、その日の彼は違いました。現場に向かう車の中で、心霊スポットとして有名なKトンネルをとおり車中恐い話で盛り上がっていました。目的地まであと30分くらいといったところで、突然Cが

「気持ち悪い、、、。」といいだしました。

車酔いだろうと窓を開けるだけで、その後も走り続けると、今度はCが、

「お願いだから、引き返してくれ。そっちに行かないでくれ。」

と叫びだし、ブルブル震えだしたのです。
驚いたBは、後部座席のCを見ると、脂汗をかき、顔面蒼白のCがいたのです。
さすがに恐ろしくなったAとBは急きょCを自宅におくっていくことにしてその日の心霊ツアーは取りやめにしました。Cの自宅までの道のりの中、震えおびえるCは数時間青白い顔をしていました。

Cの自宅につき、お母さんに「なんだか気分悪いみたいなんで、、、。」と説明し、部屋まで連れて行き、帰ろうとしたとき。Cのお母さんがこんなことをいいました。

「A君、B君。車の中の子って見なれない顔だけどあがってもらってお茶でも飲んでいけば?」

驚いたAとBは玄関の前の車を見に行きましたが誰もいませんでした。

「いやだなおばさん、変な事言わないでよ。、、、おれたちもう遅いので帰ります。」

といそいで各自家まで帰っていきました。

数日後、何事もなく三人が集まった時に、その話をしたときCからこんなことばが出てきました。
「このまえはごめんな、突然気持ち悪くなったと思ったらさ、隣に変な男が乗ってきてさ、来るなって言うもんだからさ、参っちゃったよ。」
あっけらかんと話すCにお母さんの言葉を言ってみると、
「ああ、おふくろ?おふくろも霊感強いんだよね、遺伝だね。あんまりうれしくないけどさ。」
AとB「、、、、、、、、、、、。」

「あ、そうそう、車厄除けしてもらった方がいいかもね、多分その人連れてきてると思うから。厄除けしたら別の場所にドライブ行こうぜ。」

翌日Aは車の厄除けに言ったのは言うまでもありません。

実話なのか、作り話なのか。さだかではありません。

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