泣く写真

あれは、私が10代の頃、10名くらいの仲間と東京から千葉県の御宿まで一般道のみで良くドライブに行った時のはなしです。供養になればと思い始めて投稿しました。

　現地につき、怖い場所に行こうぜ、ということになり、昔、難破船が沈没した海岸にいき、その後、夜間立ち入り禁止になっている塔へ行き、記念写真を仲間と撮り帰ってきました。（後でわかったのですが、その塔は、沈没した船の慰霊碑でした。）数日後、写真を現像して写っていたのです。記念碑の塔の下で当時はやっていたボウイの真似をして敬礼している友人1人だけの写真に・・・・・・
　その写真は、友人を中心に流れ星のように光が無数に飛び交っていて、光の先端には女性の顔がはっきりとうっており、苦しむ男性の顔、じっとこちらを見ている顔、顔，顔、・・・
全部で数十体もの顔が確認できました。そして当時かぶってもいないグレーの帽子をかぶっていました。
「私は、よくある心霊写真集でも見たことがないくらいはっきりとうつっている怖い写真でした。」
　現像した写真は、行ったメンバーの人数分焼き増ししたので、仲間内では写った友人になにかあるんじゃないかと心配し、本人が知合いのお寺で供養してもらうということで回収してこのことは、私自身も忘れかけていました。

　かなり月日がたった頃、その時のメンバーの1人宅へ遊びに行ったとき、その写真の話になり、その友人が言うんです
　「実は、まだ俺もっているんだよ　その写真。でもよ、アルバムに入れてあるんだけどよー、その写真から下がぬれてるみたいなんだよー、そのアルバムだけ」・・・
　押入れにいれてあったそのアルバムには、何冊ものアルバムが重ねており、そのアルバムは真中にあり確かにふやけていました。・・・・
　私は、その時おもいました。その写真はいきているんだと・・・・