長い階段
2006年8月8日あのね、昔々、有る深い深い山奥にね、ひっそりと小さな村が有って、その村の名前は神渡りと言ったんだって。
変わった名前でしょ。何でか分かる?そこの村ってね、皆信心深くてね毎日神社にお参りに行ってたんだよ。だからだろうね、そんな名前が付いたのは。
神渡り村、、神が渡る村かあ、、、あっごめん、、、話だったね
さっきも言ったようにね皆信心深い人達だったんだよね、
でもね、どんな良い場所にもへそ曲がりって居るんだよ。そう、その村にも居たんだ、変わった人がね、、
その人はねえ、ろくに神社に行かない、、と言えば「やっぱり」って思うでしょ?でもそれだけじゃ無かったんだよね、やたら着飾ってたんだよね、、
え?言ってる意味が分からん?
その人はね、もう30歳も過ぎたと言うのにお嫁さんが居なかったんだって、、爺さんと婆さんとの、寂しい暮らしだったわけ
実はね、その人、捨て子だったんだよね。
ある日畑を這ってるのを見つけたんだ。爺さんと婆さんがね、、、
2人は手放しで喜んだよ、子どもが居ないからね。でもそれがトンだ玉手箱だったわけ。
爺さんと婆さんも、「お前も、早くお嫁さん貰って幸せになって欲しい、、」と密かに思っていた。
だからその人はね、、村の娘に、これ見よがしに、奇麗な服見せながら歩いてたんだよね。自分を売り込むとしたら最低の方法だよねえ。でも本人は、全く気が付かないでいたんだって、、変人だよね。それにいくら服が良い物だからって、中が、、、だよね、
その人の名前は、ヒゴ作って言ったんだって、冴えない名前だよね。皆影ではヘボ作って呼んでたって言うよ。
そう言う事で、今日も村の若い娘が相手をしてくれなかったんで、とぼとぼと一人で帰っていたその時なんだよね。
あの怪談の発端は、、、、、
そう、雨がシト降る昼下がりだったんだよね
下を向いて歩いていたらね、ヒゴ作はね、有る小さな穴の前で足を止めたんだよ。こりゃいったい何の穴か、ヒゴ作はちょっと気になったけど、またいで越える事にしたんだよね。すると、、、
「ガサカサカサガサ」
「はて?、一体何の音か、、」
ヒゴ作が首をかしげたその時、出てきたんだよね。でっかい蛇がね。
「ヘッヘッヘビだーーーーー」
ヒゴ作は驚いて腰を抜かしちゃったんだよね
そこへヘビが
「スルスルスルースルスルスルー」
とせまって来たんだよ!!
ヒゴ作は、恐怖におののいてそのヘビを見てたんだけどね、急に閃く物が会ったんだよね。
そして必死で、辺りの地面をまさぐったんだよ。そしたら冷たい石の感触がしたんだよね
ヒゴ作は、これだっ!!と思って、迫ってくるヘビに向かって投げたんだよ、それがヘビにもろに命中してね、、でさ、、当たった時にさ、「ぎゃっ」て、ヘビが悲鳴を上げた様な気がしたんだって、、、、もちろん気のせいだろうけどさ、、
ヒゴ作は、ヘビが逃げた後も、立ち上がって、呆然とヘビが居た所を見てたんだよね、、
すると、、、
誰かが「とん」と肩を叩いたんだよ。ヒゴ作が恐る恐る振り向くと、、、
何と、ヒゴ作の友人の、きさくべえだったんだって。きさくべえはヒゴ作にどうかしたのかと尋ねたんだ。ヒゴ作はね「な、、何でもねえ」と言って首を振ったんだって。
きさくべえは、首をかしげてたんだけど、ヒゴ作が落ち着くと、ある事を言ったんだって。
「おまえ、そろそろ30も過ぎたからな、奥さんそろそろ欲しくはねえかい、」
って、ヒゴ作はびっくりしたような顔をしたんだけど、それがだんだん陰険な顔つきになっていったんだってそれで心にも無い事を言っちゃったんだよ。
「嫁さんだってーそんなもん要らねえよ、女なんかでえ嫌えだ、それにお前には関係ねえ事だろうがよう」
ヒゴ作がそう言うとね、きさくべえは苦虫を噛み潰したような顔してたんだけど、いきなり笑い出したんだ
「あんまり無理すんじゃねえぞ、せっかく良い人を紹介してやろうと思ったのになあ」
って言ったんだって、それ聞いたヒゴ作ね。もう慌てて、きさくべえに詰め寄ったんだって。
きさくべえの話によるとね、その人はね、村から離れた森にポツンと家を建てててね、凄く奇麗だし気立ても、とても良いんだって。料理洗濯得意でね、それに結婚もしたいと思っててね。
それ聞いたヒゴ作、ニヤニヤ笑いを止められなかったんだって、
ヒゴ作はすぐにでも行こうと言ったけど、きさくべえは、「夕方ぐらいになれば、雨も止むだろう、濡れ鼠で会いに行くなんてみっともないだろう」って止めたんだって。ヒゴ作は、しぶしぶ肯いて、家で待つ事にしたんだって。
やけにソワソワしているヒゴ作に、爺さんは「ヒゴ作どうした、なにそわそわしてる」って言ったけどヒゴ作は何でもねえ、何でもねえよと繰り返すばかりだったんだって、
そして夕方になると、きさくべえの言うとおり雨が止みだしたんだって。
すると、「コンコンコン」とドアをノックする音がしたんだって
変わった名前でしょ。何でか分かる?そこの村ってね、皆信心深くてね毎日神社にお参りに行ってたんだよ。だからだろうね、そんな名前が付いたのは。
神渡り村、、神が渡る村かあ、、、あっごめん、、、話だったね
さっきも言ったようにね皆信心深い人達だったんだよね、
でもね、どんな良い場所にもへそ曲がりって居るんだよ。そう、その村にも居たんだ、変わった人がね、、
その人はねえ、ろくに神社に行かない、、と言えば「やっぱり」って思うでしょ?でもそれだけじゃ無かったんだよね、やたら着飾ってたんだよね、、
え?言ってる意味が分からん?
その人はね、もう30歳も過ぎたと言うのにお嫁さんが居なかったんだって、、爺さんと婆さんとの、寂しい暮らしだったわけ
実はね、その人、捨て子だったんだよね。
ある日畑を這ってるのを見つけたんだ。爺さんと婆さんがね、、、
2人は手放しで喜んだよ、子どもが居ないからね。でもそれがトンだ玉手箱だったわけ。
爺さんと婆さんも、「お前も、早くお嫁さん貰って幸せになって欲しい、、」と密かに思っていた。
だからその人はね、、村の娘に、これ見よがしに、奇麗な服見せながら歩いてたんだよね。自分を売り込むとしたら最低の方法だよねえ。でも本人は、全く気が付かないでいたんだって、、変人だよね。それにいくら服が良い物だからって、中が、、、だよね、
その人の名前は、ヒゴ作って言ったんだって、冴えない名前だよね。皆影ではヘボ作って呼んでたって言うよ。
そう言う事で、今日も村の若い娘が相手をしてくれなかったんで、とぼとぼと一人で帰っていたその時なんだよね。
あの怪談の発端は、、、、、
そう、雨がシト降る昼下がりだったんだよね
下を向いて歩いていたらね、ヒゴ作はね、有る小さな穴の前で足を止めたんだよ。こりゃいったい何の穴か、ヒゴ作はちょっと気になったけど、またいで越える事にしたんだよね。すると、、、
「ガサカサカサガサ」
「はて?、一体何の音か、、」
ヒゴ作が首をかしげたその時、出てきたんだよね。でっかい蛇がね。
「ヘッヘッヘビだーーーーー」
ヒゴ作は驚いて腰を抜かしちゃったんだよね
そこへヘビが
「スルスルスルースルスルスルー」
とせまって来たんだよ!!
ヒゴ作は、恐怖におののいてそのヘビを見てたんだけどね、急に閃く物が会ったんだよね。
そして必死で、辺りの地面をまさぐったんだよ。そしたら冷たい石の感触がしたんだよね
ヒゴ作は、これだっ!!と思って、迫ってくるヘビに向かって投げたんだよ、それがヘビにもろに命中してね、、でさ、、当たった時にさ、「ぎゃっ」て、ヘビが悲鳴を上げた様な気がしたんだって、、、、もちろん気のせいだろうけどさ、、
ヒゴ作は、ヘビが逃げた後も、立ち上がって、呆然とヘビが居た所を見てたんだよね、、
すると、、、
誰かが「とん」と肩を叩いたんだよ。ヒゴ作が恐る恐る振り向くと、、、
何と、ヒゴ作の友人の、きさくべえだったんだって。きさくべえはヒゴ作にどうかしたのかと尋ねたんだ。ヒゴ作はね「な、、何でもねえ」と言って首を振ったんだって。
きさくべえは、首をかしげてたんだけど、ヒゴ作が落ち着くと、ある事を言ったんだって。
「おまえ、そろそろ30も過ぎたからな、奥さんそろそろ欲しくはねえかい、」
って、ヒゴ作はびっくりしたような顔をしたんだけど、それがだんだん陰険な顔つきになっていったんだってそれで心にも無い事を言っちゃったんだよ。
「嫁さんだってーそんなもん要らねえよ、女なんかでえ嫌えだ、それにお前には関係ねえ事だろうがよう」
ヒゴ作がそう言うとね、きさくべえは苦虫を噛み潰したような顔してたんだけど、いきなり笑い出したんだ
「あんまり無理すんじゃねえぞ、せっかく良い人を紹介してやろうと思ったのになあ」
って言ったんだって、それ聞いたヒゴ作ね。もう慌てて、きさくべえに詰め寄ったんだって。
きさくべえの話によるとね、その人はね、村から離れた森にポツンと家を建てててね、凄く奇麗だし気立ても、とても良いんだって。料理洗濯得意でね、それに結婚もしたいと思っててね。
それ聞いたヒゴ作、ニヤニヤ笑いを止められなかったんだって、
ヒゴ作はすぐにでも行こうと言ったけど、きさくべえは、「夕方ぐらいになれば、雨も止むだろう、濡れ鼠で会いに行くなんてみっともないだろう」って止めたんだって。ヒゴ作は、しぶしぶ肯いて、家で待つ事にしたんだって。
やけにソワソワしているヒゴ作に、爺さんは「ヒゴ作どうした、なにそわそわしてる」って言ったけどヒゴ作は何でもねえ、何でもねえよと繰り返すばかりだったんだって、
そして夕方になると、きさくべえの言うとおり雨が止みだしたんだって。
すると、「コンコンコン」とドアをノックする音がしたんだって
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