10年ぐらいまえの話です。
その夜、友人の家で怪談話で盛り上がっていました。
そんなときAが「今からサリーちゃんの家に行ってみない」と言い出しました。
当時、サリーちゃんの家は地元(鎌倉)で有名な霊スポットでした。
早速、友人3人で愛車のブルーバードSSSに乗り込み、鎌倉の某所にあるサリーちゃんの家に向かいました。
車中で一度そこに言ったことのあるKがサリーちゃんの家の説明を始めました。
「火葬場(小坪)の近くの坂道を上っていくとぼろぼろの洋館があるんだ。
先輩に聞いた話なんだけど。そこは誰もすんでないはずなのに家の中に
赤く光る丸い物が浮かんでたり、外の電気メーターや水道メーターが突然
回り出したりするんだって」
そんな話をしている内に車のフロントガラスにぽつぽつと小雨が染みを作ってきました。
「雨が降ってきて雰囲気出るなーー」
とKが言うと、一番怖がりのA(いいだしっぺ何ですが)が「恐いから止めよう」
しかし、ここまで来て引き返す気にもならずそのまま車を走らせました。
「ついたついた。この坂を上っていくとサリーちゃん家だ。あ、先客が居るよ」とKがいいました。
さすがに有名な霊スポットなので先客と思われる車がすでに坂の下にとまっていました。
早速、車を降りて坂道を30メートルぐらいのぼると、突然
「きゃーーーーーーー」
若い女の悲鳴が坂の上から聞こえてきました。
3人で顔を見合わせ、坂の上を見上げると、悲鳴をあげている若い女を先頭に後ろから若い男が追いかける様に坂を駆け降りてくるではないですか。
はじめ襲われているのかと思い、一瞬3人に緊張が走りました。
しかし、次の瞬間、彼女が悲鳴交じりに叫んでいる言葉を聞いて、疾走している理由が分かりました。
「頭の上に何かいるーーー とってーーーー」
頭の上の何もないはずの空間にまるで何かを振り払うように手を動かし、口から泡を吹き出しながら彼女が迫ってきました。
すごい形相で。
なにもないはずの空間、しかし、確かに彼女の頭の上には何かがいました。
黒くうごめくなにかが。
すべてを理解した私たちは一目散に坂を駆けおり車に戻ると、その場から逃げ出しました。
あれから10年、黒い何かを確かめたい気持ちはあるのですが、サリーちゃんの家には一度もいけません
その夜、友人の家で怪談話で盛り上がっていました。
そんなときAが「今からサリーちゃんの家に行ってみない」と言い出しました。
当時、サリーちゃんの家は地元(鎌倉)で有名な霊スポットでした。
早速、友人3人で愛車のブルーバードSSSに乗り込み、鎌倉の某所にあるサリーちゃんの家に向かいました。
車中で一度そこに言ったことのあるKがサリーちゃんの家の説明を始めました。
「火葬場(小坪)の近くの坂道を上っていくとぼろぼろの洋館があるんだ。
先輩に聞いた話なんだけど。そこは誰もすんでないはずなのに家の中に
赤く光る丸い物が浮かんでたり、外の電気メーターや水道メーターが突然
回り出したりするんだって」
そんな話をしている内に車のフロントガラスにぽつぽつと小雨が染みを作ってきました。
「雨が降ってきて雰囲気出るなーー」
とKが言うと、一番怖がりのA(いいだしっぺ何ですが)が「恐いから止めよう」
しかし、ここまで来て引き返す気にもならずそのまま車を走らせました。
「ついたついた。この坂を上っていくとサリーちゃん家だ。あ、先客が居るよ」とKがいいました。
さすがに有名な霊スポットなので先客と思われる車がすでに坂の下にとまっていました。
早速、車を降りて坂道を30メートルぐらいのぼると、突然
「きゃーーーーーーー」
若い女の悲鳴が坂の上から聞こえてきました。
3人で顔を見合わせ、坂の上を見上げると、悲鳴をあげている若い女を先頭に後ろから若い男が追いかける様に坂を駆け降りてくるではないですか。
はじめ襲われているのかと思い、一瞬3人に緊張が走りました。
しかし、次の瞬間、彼女が悲鳴交じりに叫んでいる言葉を聞いて、疾走している理由が分かりました。
「頭の上に何かいるーーー とってーーーー」
頭の上の何もないはずの空間にまるで何かを振り払うように手を動かし、口から泡を吹き出しながら彼女が迫ってきました。
すごい形相で。
なにもないはずの空間、しかし、確かに彼女の頭の上には何かがいました。
黒くうごめくなにかが。
すべてを理解した私たちは一目散に坂を駆けおり車に戻ると、その場から逃げ出しました。
あれから10年、黒い何かを確かめたい気持ちはあるのですが、サリーちゃんの家には一度もいけません
コメント
居住者ご本人を含め、周辺住民は迷惑しています。
あそこは昔ホテルで管理人もいます
遊び半分で荒らさないで下さいね