闇の住人

2005年10月6日
あれは、もう10年くらい前のことです。友達4人と私(男3人女2人)の合計5人で一台の車で九州のある場所をドライブしていました。
前に男の子2人、後ろに女の子2人と男の子1人が座りました。
確か夜中の3時位だったと思います。ある峠にさしかかった時の事です。
今まで、真っ暗な山道を走っていたはずなのに、どことなく雰囲気が変わり、ぼんやりと白っぽい町並み(町と言うより、村)が、現われました。
『こんなところにも、人が住んでいるんだ〜』などと思いながら、ドライブをつづけていると、車のスグ脇を古いタイプの自転車に乗った50才くらいの野良仕事姿のおじさんが通りました。少し進むと今度は、モンペ姿のおばさんと6、7才位の子供が道沿いに座り込んで、おにぎりを食べています。
さらに、モンペ姿のおばさんや、おじいさん、おばあさん、などなど、たくさんの人がウロウロしています。私たちの車など、まるで、見えないかの様に・・・
『でも、なんでこんな夜中に??』と不思議に思いながらも、他の皆に、「こんな田舎なのに、ここの町の人達は夜更かしする人が多いんだねー。」と言いました。
私と同じく、後部座席にすわっている女の子も「そうだね〜たくさんの人だね」と言いました。
他の皆(男の子たち)は、なぜか、し〜〜んとなったまま、何も言いません。それどころか、運転者は無言のまま、急にスピードを上げました。
???と思っているうちに、その町並みも終り、元の山道に戻ました。
しばらく走って峠を超えたところで、運転者が口を開きました。
「さっきのところ・・・墓場だったよ・・・」
ぎゃ〜〜〜!!
どうやら、あの町と人々を目撃したのは女の子二人だけのようでした。
でも・・・そう言えば、なぜか皆古くさい格好をしていました。
狐に騙されるってこんな事をいうのでしょうか?ほんとに不思議な体験です。

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