私のバイト先

2006年6月21日
これは、私が大学生の時のバイト先での話しです。
もう既に店舗自体は無くなっています。
内容は、聞いた話と、実際に体験した話です。

私のバイト先は、ファーストフードのお店でした。
その店舗は、もともとはフランチャイズで、経営は、
家族経営(ご夫婦とその娘さんとバイトさん)でした。
また、店舗も普通の住宅を改装したもので、1階が
お店、2階が住居(6畳2間)でした。
しかし、奥さんが病気となり、亡くなってしまいました。

息を引き取ったのは、その2階の部屋でした。

そして、ご主人はすっかりやる気を無くしてしまい、
会社が経営権を引き継ぎ、ご主人、娘さんは引っ越され、
直営となりました。私が入ったのは、直営になった後で
した。そこで、社員や、バイトの人からいろいろと話し
を聞き、また私自身も体験しました。
(前置きが長くなりましたが本題に入ります。)

(その1) たんすの着物
直営になった直後しばらくは、2階にご夫婦の荷物が
残っていたそうです。特に、奥さんの着物は
そのまま、たんすに入ったままだったそうです。
直営に変わった直後、店長が2階に上がったところ
部屋の状態は散らかっており、いくら2階は使用しない
としても、このままではまずいと感じたらしく、奇麗に
掃除、かたずけをしたそうです。そして、社員もバイト
も2階には上がらないようにしたそうです。
しかし、1階だけでは、包装紙や、紙コップ、などの
ストック場所が手狭となり、2階も使用することになった
そうです。久方ぶりに2階にあがってみると、奇麗に
かたずけたはずなのに、たんすから着物がはみ出して
いたそうです。店長は、誰かが勝手に上がって荷物を
見たのかなと思い、一応注意をしたそうです。
そして、またかたずけ、ストック場所として使いはじめた
そうです。
ところが、また着物がはみ出していたのです。働いて
いる不特定多数が出入りをしているので、また誰か
が勝手に...と店長は思ったそうです。そこで働いて
いる者一人一人に注意をしたそうですが、全員奥さんが
亡くなったこと、場所を知っており、気味が悪く触って
いないというのです。つまり勝手に着物が.....
店長は、全く霊などの話を信じない
人で、体験なども無論ないため、半信半疑だったそうです
が、あまり疑ってもしょうがないので、取敢ずまた
かたずけたそうです。しかし、かたずけて1階の店舗に
降り、30分後に紙コップを取りに、店長自身が2階に
いったそうです。30分の間には、誰も2階には行って
いません。そうです、もうおわかりになっていると思い
ますが、また着物が....
さすがに、店長も気味が悪くなり、ご主人に連絡をとり
処分したそうです。
その後、2階は事務所/更衣室として使用し、特に
何も変な現象は起きなかったそうです。
(しかし、よく2階を使用する気になったとは思い
ます。私も夜寝たりしました。慣れとは怖いもの
です)
その後、私が入った後には、またある現象が....


(その2) 階段落ち
これは、実際に私も経験(見た)話です。
このお店は、どの時間帯も忙しいわけではなかったため、
フランチャイズの方の研修店舗にもなっていました。
年に20人から30人程度の方が研修に来られるのですが、
かならず皆経験する事があるのです。それは、2階から
1階に降りるとき、かならず一度足を滑らせ、落ちる
のです。店長は、特に理由などは話さず、「降りる時
は、落ちないように気を付けてくださいね。」と声を
かけるそうですが、かならず全員落ちるのです。
落ちた人の話を聞くと、特に不注意したわけでもなく、
急いでいたわけでもなく、ゆっくりと普通に降りて
いたら急に....と、誰もが話すのです。

(その3) 3番チェック
3番チェックとは、トイレ掃除の事です。お客さん
の前で、「トイレ」という言葉を出してはよくない
と言うことです。
ある日、お客さんから、「トイレ使用したいけど、
ずっと女の店員か掃除をしていて入れない」と苦情
を言われたそうです。しかし、厨房には全員揃って
います。また、3番チェックの時間でもありません。
トイレに行ってみると、清掃中の札が確かにかかっ
ていたそうです。でも誰もいません。これは、
外し忘れも考えられます。
しかし、トイレの鏡が奇麗になっており、硝子拭き
スプレーの拭いた直後の臭いがしたそうです。
お客さんは、「あれえ、さっきまでいたのに。」

この話には続きがあります。閉店AM2:00間際の事、
お客さんが盛んに、厨房のフライヤーをのぞくの
で、店員が「何か御用でしょうか」と聞くと、
お客さんは、「注文したポテト、今そこのバイトの
女性が揚がるの待っているでしょ。こんな遅くに
女性店員がいるから珍しくて、見ちゃった。
ゴメンゴメン。」と照れくさそうに空いている
席についたそうです。女性店員はその時間には
当然いませんでした.....

(その4) 店長とS君、また2階で騒いでる。
これも実際に私が体験しました。
AM2:00で閉店し、1階のフロアーでしばしの休憩
を取っていると、2階で、「ドン、ドドン、ドン、
ドドドドドー」と音がしたのです。「あーあ、
また、店長とS君プロレス始めたよ。元気だよね
あの2人。」と、話ていたところへ、裏の倉庫から
S君登場。でも音はしている。「あれ、じゃ誰が
騒いでいるんだ。店長は2階でしょ、相手は誰?」
と2階に上がってみると、店長はお疲れで寝て
いるのです。他は誰もいません。
そう多分、ラップ現象が起きたようです。
この時、初めて起こったようですが、その後も
度々起こるようになり、何回も聞いているうちに
慣れてしまいました。また、2階で一人で寢る(
私も)事などなんとも思わなくなってしまいました。

まだまだあったそうですが、こんなお店でも、はじめ
は確かに恐いと感じたこともありましたが、直接何か
体に感じた、何かを生で見た、ということがなかった
ので、結局まる3年間バイトを続けました。

あまり怖くなくてごめんなさい。

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