私だけを・・・
2006年2月4日これは私が高校三年のときに経験した話です。
卒業を間近に控えた冬のこと、部活動をしていなかった私は毎日のようにコンビニへバイトに行っていました。
その日は珍しくバイトが無く、学校からから帰った私はそのまま眠ってしまいました。私の実家は長野で、冬の18時ころなんてカーテンを閉めてしまえば真っ暗になってしまいます。
私は夢を見ました。いつものコンビニでバイトをしています。ふと時計に目をやると、もうすぐ22時になろうとしています。(当時高校生だった私は、そんな時間までバイトをしているはずがありません。)「あーもうすぐバイト終わるなー」などと思いつつ、ふと外に目を向けると交差点の方からヘッドライトの明かりが見えました。「お客かな?」と思い、何気なく外を見ていると、私の通っていた中学校のジャージを着た女の子が車に追われているのです。焦った私に、彼女は「助けて!OO助けて!」(OOは私の名前です。)と叫びながらどんどん近づいてきます。コンビニの入り口に着いた彼女は、扉も開けずに同じように叫びながらドアをがんがん叩いています。だんだん恐くなってきた私は動くこともできず、ただ見つめているだけです。次の瞬間、彼女はドアと車に挟まれてしまい、そこで私は夢だと気がつきました。「起きなきゃ、起きなきゃ」と思うものの、どこかで経験した不安と苛立ちを覚え、さらに恐怖感が募ってきました。それは金縛りの兆候なのでしょうか、以前金縛りになったときも同じ感覚でした。
突然ぱっと目が覚め、部屋の中の空気が違うことに気がつきました。こたつの上に女性が座っているのです。髪の長い、細身の女性です。
彼女は私と目が合うと、動けない私の上にまたがり、耳元で
「私だけを見つめていて」
そうはっきりと告げ、そのまま私に抱き着きいなくなりました。
その1年後、私はもう1度彼女と出会うことになります。
ゴールデンウィークに帰省した私は、中学時代の友達と何気なく時間をつぶしていました。そこで、先程の話を話し、「これ話してあったよなぁ」と友人の方を向くと、その友人は「これが顔面蒼白というもの」といわんばかりに真っ青な顔をして、震えていました。
「どうした、そんなに恐かった?話してなかったっけ?」と聞くと、友人は、
「おまえの部屋、4畳半で、北東に窓あったよな。テレビは北側で、真ん中にこたつ、南側に布団で入り口は西南だよな・・・」
と、焦点の定まらないすがるような目で、私に問い掛けます。
「そうだよ。で?」
「俺の知り合いから同じ事聞いたの思い出したんだ。」
「で?」
「そいつ、おまえとまったく同じ部屋なんだよ」
その後、彼女の話しは聞いていませんが、同じような部屋の方、気をつけてください。
卒業を間近に控えた冬のこと、部活動をしていなかった私は毎日のようにコンビニへバイトに行っていました。
その日は珍しくバイトが無く、学校からから帰った私はそのまま眠ってしまいました。私の実家は長野で、冬の18時ころなんてカーテンを閉めてしまえば真っ暗になってしまいます。
私は夢を見ました。いつものコンビニでバイトをしています。ふと時計に目をやると、もうすぐ22時になろうとしています。(当時高校生だった私は、そんな時間までバイトをしているはずがありません。)「あーもうすぐバイト終わるなー」などと思いつつ、ふと外に目を向けると交差点の方からヘッドライトの明かりが見えました。「お客かな?」と思い、何気なく外を見ていると、私の通っていた中学校のジャージを着た女の子が車に追われているのです。焦った私に、彼女は「助けて!OO助けて!」(OOは私の名前です。)と叫びながらどんどん近づいてきます。コンビニの入り口に着いた彼女は、扉も開けずに同じように叫びながらドアをがんがん叩いています。だんだん恐くなってきた私は動くこともできず、ただ見つめているだけです。次の瞬間、彼女はドアと車に挟まれてしまい、そこで私は夢だと気がつきました。「起きなきゃ、起きなきゃ」と思うものの、どこかで経験した不安と苛立ちを覚え、さらに恐怖感が募ってきました。それは金縛りの兆候なのでしょうか、以前金縛りになったときも同じ感覚でした。
突然ぱっと目が覚め、部屋の中の空気が違うことに気がつきました。こたつの上に女性が座っているのです。髪の長い、細身の女性です。
彼女は私と目が合うと、動けない私の上にまたがり、耳元で
「私だけを見つめていて」
そうはっきりと告げ、そのまま私に抱き着きいなくなりました。
その1年後、私はもう1度彼女と出会うことになります。
ゴールデンウィークに帰省した私は、中学時代の友達と何気なく時間をつぶしていました。そこで、先程の話を話し、「これ話してあったよなぁ」と友人の方を向くと、その友人は「これが顔面蒼白というもの」といわんばかりに真っ青な顔をして、震えていました。
「どうした、そんなに恐かった?話してなかったっけ?」と聞くと、友人は、
「おまえの部屋、4畳半で、北東に窓あったよな。テレビは北側で、真ん中にこたつ、南側に布団で入り口は西南だよな・・・」
と、焦点の定まらないすがるような目で、私に問い掛けます。
「そうだよ。で?」
「俺の知り合いから同じ事聞いたの思い出したんだ。」
「で?」
「そいつ、おまえとまったく同じ部屋なんだよ」
その後、彼女の話しは聞いていませんが、同じような部屋の方、気をつけてください。
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