金縛り体験
2005年12月29日これは、10年ほど前の僕が高校生だった頃の出来事です。僕は、夏休みに近くのゴルフ場で3日間キャディーのバイトをしました。
そのバイトは朝、早くから始まって夕方5時頃に終わり、お金はいいけどとても疲れるバイトでした。そのため、家に帰るとすぐに自宅の応接間のソファーで寝転がり、そのまま寝てしまうのでした。
一日目のバイトの日、ソファーで寝ていると、体がしびれ始め、いわゆる金縛りの状態になったのです。目は薄ら開くのですが、体が動きません。しかし、夏の夕方5時は、まだ昼間とまったく同じ明るさで、少しも恐くありません。あまり幽霊なども信じない方で、金縛りとは、体が寝ていて、脳が起きているという人間の生理現象と思っていたので、その時何となく金縛りになった自分を楽しんでいました。
そしてバイト2日目が終わって同じように同じ時間にそのソファーに寝ていると、また、じわじわと体がしびれ始め、金縛りになっていったのです。
「やっぱり体が疲れていると金縛りになり易いんだなー」なんて思いながら、その日も体のしびれが取れるのを待っていました。その間、何処まで体が動くのかとか、どうやったら金縛りからうまく抜けられるのかなどを実験しながら、また、その状態を楽しんでいました。
3日目、バイトが終わり、同じように疲れてそのソファーに寝ました。目を閉じて、「今日も金縛りに遭うのかなー」と、少し期待しながらしばらくすると、やはり金縛りに遭ったのです。首の下からでしょうか体がしびれ始め、「お、今日も金縛りがはじまったなー」なんていう気楽な気持ちでしたが、その日の金縛りは、ただ体が動かない、というものではありませんでした。しばらくすると、耳元から女の人の声が聞こえてきたのです。その声は、まるで僕の耳元に口を近づけて何やら早口で、僕に語り掛けているように想像できました。その声は、太く、低い声なのですが、なぜか中年の女性と言う事がわかりました。それはちょうど、お経を唱えるような口調で、僕に何か訴えているような、助けを求めるような内容で僕に話し掛けてくるのです。具体的にどんな言葉を話しているのかは良く聞き取れなかったと言う事を覚えています。しかし、助けを求めているという事は僕に伝わったのです。僕は心の中で、「僕には何も出来ません、僕に助けを求めても無駄です!」みたいな内容の言葉を何度も繰り返していました。
僕はさすがに恐くて、自分の金縛りを早く解こうと、もがきました。しかし、金縛りはもがけばもがくほど、体が硬直していくもので、さらに怖さが増していきました。
首も動かず目も閉じたまま開く事が出来なかったのですが、うっすら細目を開ける程度に目が開いたのでその目で必死に回りを見渡すと、自分の視界の右側に、赤ちゃんのものと思われる小さな腕が見えたのです。そこには、肩から先だけのふっくらした小さな腕が、宙に浮くようにして見えていました。それを見た途端、「うあーこりゃまじでヤバイ」と思い、その女性の声が終わるまで、何度も、片言のお経を唱えたり、僕は助けられないと言うような内容の言葉を繰り返し伝えました。やがて、金縛りは解けて、女性の声も聞こえなくなったのですが、後で思い返してみて、その霊は、母親と小さな子供が、何らかの不幸の結果この世に悔いを残して死んでいって、その霊だったのかなーなんて勝手に思ったのでした。
追伸ですが、この時の体験から金縛り攻略法を思いつきました。
金縛りは、体に力を入れてがんばって動かそうと思うと余計動かす事は出来ないようです。そこは落ち着いて、まず、全身をリラックスさせるように体の力を抜きます。そして、関節から体を動かすような感じで(イメージとしては、操り人形の動きを真似するように)手や足を布団の中で引きずって(上に持ち上げようとしてはだめ)動かすと、うまく動く事があり、やがて感覚が戻ってきて動くようになります。
ただの金縛りならいいのですが、幽霊が歩き回ったりしていた場合は、リラックスするという時点で、この方法は無理なのかも知れませんが・・・。
ちなみに僕は幽霊と思われるようなものを子供の頃は良く見ましたが、最近は全く見なくなりました。そして、自分では幽霊の存在を信じていません。というか、自分の意識の存在する場所に、幽霊が存在していないというように考えているのです。でも、幽霊のいる場所に意識を置いている人は、幽霊を沢山見てしまうのではないでしょうか
そのバイトは朝、早くから始まって夕方5時頃に終わり、お金はいいけどとても疲れるバイトでした。そのため、家に帰るとすぐに自宅の応接間のソファーで寝転がり、そのまま寝てしまうのでした。
一日目のバイトの日、ソファーで寝ていると、体がしびれ始め、いわゆる金縛りの状態になったのです。目は薄ら開くのですが、体が動きません。しかし、夏の夕方5時は、まだ昼間とまったく同じ明るさで、少しも恐くありません。あまり幽霊なども信じない方で、金縛りとは、体が寝ていて、脳が起きているという人間の生理現象と思っていたので、その時何となく金縛りになった自分を楽しんでいました。
そしてバイト2日目が終わって同じように同じ時間にそのソファーに寝ていると、また、じわじわと体がしびれ始め、金縛りになっていったのです。
「やっぱり体が疲れていると金縛りになり易いんだなー」なんて思いながら、その日も体のしびれが取れるのを待っていました。その間、何処まで体が動くのかとか、どうやったら金縛りからうまく抜けられるのかなどを実験しながら、また、その状態を楽しんでいました。
3日目、バイトが終わり、同じように疲れてそのソファーに寝ました。目を閉じて、「今日も金縛りに遭うのかなー」と、少し期待しながらしばらくすると、やはり金縛りに遭ったのです。首の下からでしょうか体がしびれ始め、「お、今日も金縛りがはじまったなー」なんていう気楽な気持ちでしたが、その日の金縛りは、ただ体が動かない、というものではありませんでした。しばらくすると、耳元から女の人の声が聞こえてきたのです。その声は、まるで僕の耳元に口を近づけて何やら早口で、僕に語り掛けているように想像できました。その声は、太く、低い声なのですが、なぜか中年の女性と言う事がわかりました。それはちょうど、お経を唱えるような口調で、僕に何か訴えているような、助けを求めるような内容で僕に話し掛けてくるのです。具体的にどんな言葉を話しているのかは良く聞き取れなかったと言う事を覚えています。しかし、助けを求めているという事は僕に伝わったのです。僕は心の中で、「僕には何も出来ません、僕に助けを求めても無駄です!」みたいな内容の言葉を何度も繰り返していました。
僕はさすがに恐くて、自分の金縛りを早く解こうと、もがきました。しかし、金縛りはもがけばもがくほど、体が硬直していくもので、さらに怖さが増していきました。
首も動かず目も閉じたまま開く事が出来なかったのですが、うっすら細目を開ける程度に目が開いたのでその目で必死に回りを見渡すと、自分の視界の右側に、赤ちゃんのものと思われる小さな腕が見えたのです。そこには、肩から先だけのふっくらした小さな腕が、宙に浮くようにして見えていました。それを見た途端、「うあーこりゃまじでヤバイ」と思い、その女性の声が終わるまで、何度も、片言のお経を唱えたり、僕は助けられないと言うような内容の言葉を繰り返し伝えました。やがて、金縛りは解けて、女性の声も聞こえなくなったのですが、後で思い返してみて、その霊は、母親と小さな子供が、何らかの不幸の結果この世に悔いを残して死んでいって、その霊だったのかなーなんて勝手に思ったのでした。
追伸ですが、この時の体験から金縛り攻略法を思いつきました。
金縛りは、体に力を入れてがんばって動かそうと思うと余計動かす事は出来ないようです。そこは落ち着いて、まず、全身をリラックスさせるように体の力を抜きます。そして、関節から体を動かすような感じで(イメージとしては、操り人形の動きを真似するように)手や足を布団の中で引きずって(上に持ち上げようとしてはだめ)動かすと、うまく動く事があり、やがて感覚が戻ってきて動くようになります。
ただの金縛りならいいのですが、幽霊が歩き回ったりしていた場合は、リラックスするという時点で、この方法は無理なのかも知れませんが・・・。
ちなみに僕は幽霊と思われるようなものを子供の頃は良く見ましたが、最近は全く見なくなりました。そして、自分では幽霊の存在を信じていません。というか、自分の意識の存在する場所に、幽霊が存在していないというように考えているのです。でも、幽霊のいる場所に意識を置いている人は、幽霊を沢山見てしまうのではないでしょうか
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