無念の生首
2005年12月17日この話は、私の実家のある地方で有名な話しなのですが、このコーナー
のずっと前の話しに自殺の名所で糀屋ダムをご紹介しておりますが、その付近
の山にキャンプ場で有名な竹島山(誤字かもしれません)があります。キャンプ
場で心霊現象にあったなどの話はよくありますが、このキャンプ場にまつわる話
しもたくさんあります。その一つをご紹介します。
このキャンプ場は当然ながら山々に囲まれており、人里を離れているわけでも
ないのですが、細く明かりのない山道がくねくねと延々と続いております。この道
をよく週末にはバイクの集団などツーリングに利用しており、中には高速でコーナ
リングを競っている光景も見かけます。
ある日、バイクに乗ったカップルがこの山道を走っていたのですが、バイクで高速
で走行するには体重移動が必要であり、曲がる方向に体重をかけ安定性(トラクショ
ンかな?)を増すというものです。後部席に乗っていた彼女もバイクを高速で飛ばす
ことに慣れていたのか左右に曲がりくねる山道を彼氏のハンドリングに合わせて器用
に左右に体重移動していました。
あるS時コーナーに差し掛かった時、一つ目の右コーナーを高速でクリアし連続して
左コーナーへ突入しました。少しオーバースピード気味だったため遠心力で外側
(対向線側)に膨らんでコーナーを回りました。その時です。対向車と高速ですれ違
い、あと一歩間違えば、対向車と正面衝突するところでした。危うく危機を乗り越え
直線になり速度を緩めた後、彼氏は後部座席の彼女に対し「危なかったなあ!!」こう
話しかけました。「・・・・」返答がありません。当然ながらバイクを二人乗りしてい
ますので彼女の手はしっかりと彼の体をつかんでいます。彼氏は聞こえなかったのかと
もう一度話しかけました。「・・・・」しかし依然返答はありません。不思議に思った
彼氏は振り返り呆然としました。
なんと、後部座席を見てみると彼女の体はあるのですが首から上は無いのです・・・。
驚いた彼氏はバイクを止め、後方を見やると彼女がかぶっていたと思われるヘルメット
が落ちています。
なんと、彼女は先程のS時コーナーの2つ目のコーナーを曲がる際、体重移動に遅れ
(この前のコーナーで右側に体重をかけていたため2つ目の左コーナーでは彼女の上半身
は対向線側に残っていた)対向車に首だけ衝突したのです。
頭が真っ白になった彼氏は震える足を堪えるように後方のヘルメットの所へ走り寄りま
した。そして、転がっているヘルメットをおそるおそる拾い上げてみると、なんとヘル
メットの中には彼女の首から上の部分がそのまま収まっています。恐ろしさのあまり、
声も出ず腰が抜けて動くこともできず逃げ出すこともできませんでした。いや、腰が抜
けたと言うよりはこれが金縛りだったのかもしれません。
ヘルメット(フルフェース)に残された彼女の顔を見た瞬間です。
死んだはずの彼女の目が大きく開き、寂しそうな声で「なんで・・・・?」
そう言い残し、彼女は目を閉じました。
「なんで・・・・?」彼女は何を言いたかったのでしょうか?
「なぜ、私だけが?」なのでしょうか?
のずっと前の話しに自殺の名所で糀屋ダムをご紹介しておりますが、その付近
の山にキャンプ場で有名な竹島山(誤字かもしれません)があります。キャンプ
場で心霊現象にあったなどの話はよくありますが、このキャンプ場にまつわる話
しもたくさんあります。その一つをご紹介します。
このキャンプ場は当然ながら山々に囲まれており、人里を離れているわけでも
ないのですが、細く明かりのない山道がくねくねと延々と続いております。この道
をよく週末にはバイクの集団などツーリングに利用しており、中には高速でコーナ
リングを競っている光景も見かけます。
ある日、バイクに乗ったカップルがこの山道を走っていたのですが、バイクで高速
で走行するには体重移動が必要であり、曲がる方向に体重をかけ安定性(トラクショ
ンかな?)を増すというものです。後部席に乗っていた彼女もバイクを高速で飛ばす
ことに慣れていたのか左右に曲がりくねる山道を彼氏のハンドリングに合わせて器用
に左右に体重移動していました。
あるS時コーナーに差し掛かった時、一つ目の右コーナーを高速でクリアし連続して
左コーナーへ突入しました。少しオーバースピード気味だったため遠心力で外側
(対向線側)に膨らんでコーナーを回りました。その時です。対向車と高速ですれ違
い、あと一歩間違えば、対向車と正面衝突するところでした。危うく危機を乗り越え
直線になり速度を緩めた後、彼氏は後部座席の彼女に対し「危なかったなあ!!」こう
話しかけました。「・・・・」返答がありません。当然ながらバイクを二人乗りしてい
ますので彼女の手はしっかりと彼の体をつかんでいます。彼氏は聞こえなかったのかと
もう一度話しかけました。「・・・・」しかし依然返答はありません。不思議に思った
彼氏は振り返り呆然としました。
なんと、後部座席を見てみると彼女の体はあるのですが首から上は無いのです・・・。
驚いた彼氏はバイクを止め、後方を見やると彼女がかぶっていたと思われるヘルメット
が落ちています。
なんと、彼女は先程のS時コーナーの2つ目のコーナーを曲がる際、体重移動に遅れ
(この前のコーナーで右側に体重をかけていたため2つ目の左コーナーでは彼女の上半身
は対向線側に残っていた)対向車に首だけ衝突したのです。
頭が真っ白になった彼氏は震える足を堪えるように後方のヘルメットの所へ走り寄りま
した。そして、転がっているヘルメットをおそるおそる拾い上げてみると、なんとヘル
メットの中には彼女の首から上の部分がそのまま収まっています。恐ろしさのあまり、
声も出ず腰が抜けて動くこともできず逃げ出すこともできませんでした。いや、腰が抜
けたと言うよりはこれが金縛りだったのかもしれません。
ヘルメット(フルフェース)に残された彼女の顔を見た瞬間です。
死んだはずの彼女の目が大きく開き、寂しそうな声で「なんで・・・・?」
そう言い残し、彼女は目を閉じました。
「なんで・・・・?」彼女は何を言いたかったのでしょうか?
「なぜ、私だけが?」なのでしょうか?
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