雛人形

2005年12月13日
数年前、大阪の短大に通っていた私の女性の友人が、同短大の友人数人
とお金を出し合って一件の借家で共同生活を始めたのです。南向きの
家だったため玄関側の部屋を自分の部屋にすると日当たりがいいわけで
す。幸運にも私の友人はその部屋を自分の部屋にすることができ喜んで
いました。
その年のお盆、借家の他の友人がみんな実家に帰省することになったた
め、私が友人の数人と初めてその借家に訪れた時のことなのですが、
友人(借人)の部屋に入ったところ五角形の部屋。また、日当たりの
いい部屋なのですが、その大きな窓からの景色は借家の前の墓地と寺が
見え雰囲気はお世辞にもいいとは言い難いものでした。また、お金も
あまりない短大生4人が大きな借家を借りられただけあって、借家自体も
古いものでした。
さて、夜になり五角形の友人の部屋にてみんなが集まり話をしていたとき
ふと壁に気になるものがありました。お世辞にもセンスがいいとは思えない
どこかの民家を描いたと思われる古い絵がかかっています。思わず私は
「なんで、こんな趣味の悪い絵を飾ってるの?」と聞きましたが友人曰わく
「入居前から掛かっていた」とのこと。付け足すかのように「実は・・・」
そういって友人はその絵(額)を手に取り裏返しました。するとその額の裏
には小さなお守りが張り付けて有り、絵の裏の壁には小さな紙人形(お雛様
の時にあるような赤い着物を着た和紙で作った紙人形)が釘で壁に打ち付け
られていました。
「気味が悪くてはずせないの・・」友人も困っていましたが、私たちも
どうすることもできずにその話はやめました。
数日後、夜中にその友人から突然の電話・・・

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