これは、実際に知人に起こったできごとです。
私の働いているビルはかなり古く、夜中まで残業する人の何人もが得体の知れないものを見ています。
このビルで働いている人たちは、一人で残業をしないということが暗黙の了解のようになっています。
このビルには、1フロア全体がマシンルームになっている最も不気味な階ががあります。ここには、古いものから最新のものまで、ありとあらゆるコンピュータが詰め込まれるように無造作に棚に並べられています。昼間でさえも、一人でいるのには不気味なフロアです。

ある日、何も知らない知人がコンピュータの調査のために、このマシンルームに来ることになりました。
なかなか思うように調査がすすまず、気が付くと11時をまわっていたそうです。
急に集中力が途絶え、ふと目の前の棚に置かれたパソコンとパソコンのすきまに目をやると、人の立てるはずのない壁と棚のすきまから、大きな目を見開いた男がこちらを見て立っていました。

大きな悲鳴がビル内に響き渡ったことは、言うまでもありません。

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