長崎での一夜
2005年9月28日卒業旅行で九州一周をした時のことです。
私が生まれて始めてそれを見たのは4泊5日の最終日、長崎でのことでした。
ホテルへ向かうバスの中で、添乗員は当初予定されていたホテルの変更を告げました。
格安旅行だったので突然の変更もしかたないと、特に気に止めることもなくホテルへと向かいました。
その時、なぜ添乗員はホテルの名前を言わなかったのかを疑うべきでした。
最終日ということもあり疲れがたまっていたのか、私たちは夜の観光も早々にひき上げ、9時にはホテルに戻りました。私がお風呂に入っている間みんなで写真の撮り合いでもしているのか、きゃあきゃあと楽しそうな声が聞こえてきました。しかし私はやけに胸騒ぎと悪寒を感じ、すぐにお風呂を出ました。
その日の夜、ムンムンとした暑さと、低音のゴーーという音で、私は夜中に目をさましました。みんなも暑いのではと思い、それぞれのベッドを見るとみんなきちんと毛布にくるまって寝ていました。
4人部屋で、友人A子が入口から向かって左奥、B子が右奥のベッドで寝ていて、ベッドとベッドの間の頭の方に時計とエアコンの調整スイッチがあります。
私はA子の足元の方に、A子とは垂直におかれたベッドで寝ていたので部屋の時計をすぐに見ることができました。時間は2時半。
私はエアコンの調節をするために、左のA子と右のB子のベッドの間を通って歩いて行きました。
「あれ?」(エアコンは入っていない)。すると、ピタっとその音は止まりました。
そしてベッドに戻ろうと振り向くと、向かって左側に寝ているはずのB子のベッドに寝ているのは、髪の長いA子でした。といっても、顔は見えませんでした。なぜA子だと思ったかというと、B子はショートカットだったので、髪が長いA子だと思ったのは当然のことです。しかも、A子は布団の上に、なぜか体を逆さにして寝ていました。
A子とB子のベッドは最初から勘違いしていたんだと思い、気にしないようにして眠ってしまいました。
朝目が覚めると、「おはよう!」といって、右側のベッドからB子がむくっと起き上がりました。私はその時血の気が引いて言葉が出ませんでした。
翌日添乗員にその話をすると、申し訳なさそうに言いました。
「あのホテルの手前の公園、実はあそこが原爆投下現場なんです。」
「・・・・・」
数日後、写真が出来上がってきました。
案の定、B子のベッドで撮った写真には、薄気味のわるい青白い手が移っていました。
後日、私たちは写真を持って御祓いをしに行きました。
でも、時々B子は見るそうです。鏡に映ったさかさまの女の顔を・・・
私が生まれて始めてそれを見たのは4泊5日の最終日、長崎でのことでした。
ホテルへ向かうバスの中で、添乗員は当初予定されていたホテルの変更を告げました。
格安旅行だったので突然の変更もしかたないと、特に気に止めることもなくホテルへと向かいました。
その時、なぜ添乗員はホテルの名前を言わなかったのかを疑うべきでした。
最終日ということもあり疲れがたまっていたのか、私たちは夜の観光も早々にひき上げ、9時にはホテルに戻りました。私がお風呂に入っている間みんなで写真の撮り合いでもしているのか、きゃあきゃあと楽しそうな声が聞こえてきました。しかし私はやけに胸騒ぎと悪寒を感じ、すぐにお風呂を出ました。
その日の夜、ムンムンとした暑さと、低音のゴーーという音で、私は夜中に目をさましました。みんなも暑いのではと思い、それぞれのベッドを見るとみんなきちんと毛布にくるまって寝ていました。
4人部屋で、友人A子が入口から向かって左奥、B子が右奥のベッドで寝ていて、ベッドとベッドの間の頭の方に時計とエアコンの調整スイッチがあります。
私はA子の足元の方に、A子とは垂直におかれたベッドで寝ていたので部屋の時計をすぐに見ることができました。時間は2時半。
私はエアコンの調節をするために、左のA子と右のB子のベッドの間を通って歩いて行きました。
「あれ?」(エアコンは入っていない)。すると、ピタっとその音は止まりました。
そしてベッドに戻ろうと振り向くと、向かって左側に寝ているはずのB子のベッドに寝ているのは、髪の長いA子でした。といっても、顔は見えませんでした。なぜA子だと思ったかというと、B子はショートカットだったので、髪が長いA子だと思ったのは当然のことです。しかも、A子は布団の上に、なぜか体を逆さにして寝ていました。
A子とB子のベッドは最初から勘違いしていたんだと思い、気にしないようにして眠ってしまいました。
朝目が覚めると、「おはよう!」といって、右側のベッドからB子がむくっと起き上がりました。私はその時血の気が引いて言葉が出ませんでした。
翌日添乗員にその話をすると、申し訳なさそうに言いました。
「あのホテルの手前の公園、実はあそこが原爆投下現場なんです。」
「・・・・・」
数日後、写真が出来上がってきました。
案の定、B子のベッドで撮った写真には、薄気味のわるい青白い手が移っていました。
後日、私たちは写真を持って御祓いをしに行きました。
でも、時々B子は見るそうです。鏡に映ったさかさまの女の顔を・・・
コメント