火葬場にて…

わたしの叔母は、一週間前に52歳の若さで亡くなりました。
叔母は胃ガンでした。さぞ無念だったでしょう。わたしは叔母が美しかった頃を静子よりも知っています。姉である私の母よりも美しかった叔母…。本当の話、叔母は昭和30年代に、東宝の新人女優でした。キキと呼ばれていた叔母は、裕次郎さんの目にも止まったということです。
実は今日、従姉妹の静子と話したのですが、彼女も確かに耳にしたそうです…。

静子と私が叔母の遺体に火が灯された後、控室で聞いたのは「あぁつっいぃぃぃ、茂ちゃん、火を消してぇぇぇぇ」という声だったのです…。
茂郎というのがわたしの名前です。お願いですから皆さん、叔母の霊に合掌してください。叔母にまつわる不思議なことは沢山あります。私は皆さんにお話しすることが、供養と思っております…。