病院にて
2005年9月6日夜7時、家の電話がけたたましく鳴り、その電話を受けた私は、一瞬自分の耳を疑ぐった。それは、私が好きだった叔母が亡くなった事を知らせる電話でした。
叔母は私にとてもやさしくしてくれて、私もとても好きでした。
叔母はその年75才で他界し、当時小学4年生の私は初めて人の”死”というものを覚えました。
しかし、幼い私には、それは判ってはいるが、頭の中では処理出来なく、叔母が一時的に眠っているんだろうと思い、叔母が入院していた病院も近かった為、自転車で病院へ行き確かめたかったのです。
叔母の病室は5階、エレベータホールに駆け込んだ時には、時間が既に8時近かったと思います。病院の中は静まり帰り、緊急の赤いランプが向こうに見え、自動販売機の明かりがバカみたいに明るかったのを覚えています。
そんなときに限りエレベータはなかなか来ません。やっとエレベータが降りてきて乗り込むと既に看護婦が乗っていました。気が動転していたのか、そんなことはおかまいましに乗り込み、4階のボタンを押しました。当然病院自体が4階建てですから(しかし、今考えると病院は4の文字は使わないのですが)
4階に着き降りると看護婦はまだ乗っており、エレベータの扉が閉まる瞬間私が見たのは、ものすごくやつれてまるでガイコツのような顔が笑っていました。
私はビックリして再び振り返りましたが既に扉はしまったあとでした。
恐怖感じながら叔母の病室を覗き込みました。が、そこはまるで個室のようにそれぞれがカーテンに仕切られ、不気味な生きた墓場のように思え怖がる気持ちを抑え病室へ入り叔母が寝ているだろうと思われるところまで行くと、叔母はいつものようにベットの上に座って明るく笑いかけてくました。ただ気になってのは寝間着がいつものパジャマではなく、白い浴衣のような服になっていたのと、叔母の周りが随分明るかったような気がしました。
すると、廊下から何かを引きずる音に気がつきました。音は徐々に近づき恐怖のあまり叔母のいたベットの上にのり叔母に助けを求めるようにのっかりあわててカーテンを引き、音が遠ざかるまで待つことにしました。が、しかし残念な事にその音は私の部屋で止まってしまい、今まさに扉のノブがゆっくりと回り、小さな音を立てて扉が開きました。
じーっとしていると部屋の中にあの引きずる音がゆっくりと入ってきて、一つ一つのカーテンを覗き込んでるのが神経をとぎすました耳にはいやっというくらいに聞こえます。私は恐怖心と好奇心が入り交じった気持ちになり、あの音がなんなのか、見てみたくなり、信じられないことにカーテンを思いっきり開け放ちました。そこには白い服を着た叔母がこの世の物とは思えない形相で私の前に立っていました。
叔母ははゆっくりと私のクビに手を回し、信じられない力で私のクビを締めはじめ、無抵抗な私の小さな体は その力に抵抗出来ずにただ、この叔母が消えてくれる事だけを祈り、小さな声で早く消えろ、消えろとつぶやきましたが、その声に叔母はいつものやさしい声ではなく、とても低くドスの聞いた声で「そうは、いかないよ」といい放つと、なおも力を加えると私の意識は簡単に消えました。
気がつくと私は、病院の霊安室のパイプ椅子で座って寝ており、その横には両親がいて、私に「おばあちゃんは、最後まであなたの名前を口にしてた」と聞きました。
叔母の死に顔がまるで寝ているかのようでした。その時私は叔母に手を合わせてそっと、顔を覗き込みました。その時叔母の目が開き私に笑いかけました。
叔母は私にとてもやさしくしてくれて、私もとても好きでした。
叔母はその年75才で他界し、当時小学4年生の私は初めて人の”死”というものを覚えました。
しかし、幼い私には、それは判ってはいるが、頭の中では処理出来なく、叔母が一時的に眠っているんだろうと思い、叔母が入院していた病院も近かった為、自転車で病院へ行き確かめたかったのです。
叔母の病室は5階、エレベータホールに駆け込んだ時には、時間が既に8時近かったと思います。病院の中は静まり帰り、緊急の赤いランプが向こうに見え、自動販売機の明かりがバカみたいに明るかったのを覚えています。
そんなときに限りエレベータはなかなか来ません。やっとエレベータが降りてきて乗り込むと既に看護婦が乗っていました。気が動転していたのか、そんなことはおかまいましに乗り込み、4階のボタンを押しました。当然病院自体が4階建てですから(しかし、今考えると病院は4の文字は使わないのですが)
4階に着き降りると看護婦はまだ乗っており、エレベータの扉が閉まる瞬間私が見たのは、ものすごくやつれてまるでガイコツのような顔が笑っていました。
私はビックリして再び振り返りましたが既に扉はしまったあとでした。
恐怖感じながら叔母の病室を覗き込みました。が、そこはまるで個室のようにそれぞれがカーテンに仕切られ、不気味な生きた墓場のように思え怖がる気持ちを抑え病室へ入り叔母が寝ているだろうと思われるところまで行くと、叔母はいつものようにベットの上に座って明るく笑いかけてくました。ただ気になってのは寝間着がいつものパジャマではなく、白い浴衣のような服になっていたのと、叔母の周りが随分明るかったような気がしました。
すると、廊下から何かを引きずる音に気がつきました。音は徐々に近づき恐怖のあまり叔母のいたベットの上にのり叔母に助けを求めるようにのっかりあわててカーテンを引き、音が遠ざかるまで待つことにしました。が、しかし残念な事にその音は私の部屋で止まってしまい、今まさに扉のノブがゆっくりと回り、小さな音を立てて扉が開きました。
じーっとしていると部屋の中にあの引きずる音がゆっくりと入ってきて、一つ一つのカーテンを覗き込んでるのが神経をとぎすました耳にはいやっというくらいに聞こえます。私は恐怖心と好奇心が入り交じった気持ちになり、あの音がなんなのか、見てみたくなり、信じられないことにカーテンを思いっきり開け放ちました。そこには白い服を着た叔母がこの世の物とは思えない形相で私の前に立っていました。
叔母ははゆっくりと私のクビに手を回し、信じられない力で私のクビを締めはじめ、無抵抗な私の小さな体は その力に抵抗出来ずにただ、この叔母が消えてくれる事だけを祈り、小さな声で早く消えろ、消えろとつぶやきましたが、その声に叔母はいつものやさしい声ではなく、とても低くドスの聞いた声で「そうは、いかないよ」といい放つと、なおも力を加えると私の意識は簡単に消えました。
気がつくと私は、病院の霊安室のパイプ椅子で座って寝ており、その横には両親がいて、私に「おばあちゃんは、最後まであなたの名前を口にしてた」と聞きました。
叔母の死に顔がまるで寝ているかのようでした。その時私は叔母に手を合わせてそっと、顔を覗き込みました。その時叔母の目が開き私に笑いかけました。
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