富坂

2005年9月2日
この話は2日前、実際に私が体験した話ですから地名は実名で語らせていただきます。
8月31日(水)会社が出勤日であり疲れていた私は友人宅から早々に帰宅し、
たまには大きな風呂で足でも伸ばしてゆっくりなどと考え、近所の風呂屋へ向かって
いました。時間は7時30分。家から風呂屋までの距離は300m程度でマンションを出ると
すぐに車も通れない細い坂があります。坂の名前を富坂(文京区です)といい地名にも
なっている古い坂です。この坂の左手は富士銀行の社員寮(かなり大きく3階建が2棟で
60世帯くらいは暮らせそうです)となっていますが数年前から使用されておらず小高い
塀が坂の下まで伸びています。右手には数件の家がありますが脇道に入れるのは1ヶ所
だけです。私が坂を下っていると下から女性が歩いてきました。身長は145cm程度と小さ
く(失礼ですが)、デニム地のくるぶしまである長さのロングスカート、上半身には
白のくしゃくしゃになったシャツを着ており、袖丈が長いのか手はシャツの袖の中でした。
髪型はデビュー当時の聖子ちゃんカット(これまた表現が古い?)。顔は青白いのですが
表情は分かりません。
女性はほとんど動いていないのではと思えるほどゆっくりと歩いており、右手の家の間の
一件だけ空き地になっているところですれ違いました。
「こういう状況で振り向くといないとかっていう話がよくあるな」そう、心の中で呟きま
した。その途端に後方から、ごく小さなかん高い声で「ちょっと・・」そう私を呼ぶ声が
聞こえました。坂には外灯もなくいるのは私と女性だけです。まさか!!と思って振り返り
ました。すると・・・・。女性はいないんです。
右手は空き地、左手は塀が続きすれ違ってから数秒ですから隠れることもできませんし、
走っても音がします。まさに消えたんです。
その瞬間、すごい風がビューと吹きました。
この近所に昔から住む知人がいないため何かあったのかとか、社員寮はなぜ使用されていな
いのか等は分かりませんが、夜中一人でこの坂を下っていると誰もいない塀の中から笑い声
が聞こえたり不思議なことがたくさんあります。この付近のことでなにかご存じの方は
ご一報下さい。 

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